2016.9.25

〜行きたくないところへ〜
「あなたは若い時には自分で帯を締めて、行きたいところへ行っていた。しかし、年をとると、両手を伸ばして、他の人に帯を締められ、行きたくないところへ連れて行かれる。」
ヨハネによる福音書21:18より)
 夏の暑さがひと段落し、わが家の庭の花たちも暑さに耐え、ほっと一息。今、蘇ったように美しく、生き生きと咲いています。自分で「行きたいところに行けない」花たちが、夏の強い日差しや嵐にじっと耐え、置かれた場所で時を待つ健気(けなげ)な姿に、教えられ励まされます。まるで聖書のみ言葉のように生きている花たちです。
 10年前、夫が病で障害者となり、私たちは、まさに冒頭の御言葉のように「行きたくないところに連れて行かれる」身となりました。たくさんの試練も与えられました。でも、神様は、続く21:19で 「ペトロがどのような死に方で、神の栄光を現すようになるかを示そうとして、イエスはこう言われたのである。このように話してから、ペトロに、『私に従いなさい』と言われた。」、という大切なメッセージを下さいました。
 今もまだ信仰の道を、行ったり来たりしている私ですが、置かれた場所で、静かに咲いているきれいな花たちの姿に励まされ、「私に従いなさい」と言われたイエス様の御手が、私の手をとらえていて下さる十字架の恵みに感謝しています。
 子どものように無邪気に喜んだり、涙ぐんだりしている夫をみていると疲れた体と心が知らず知らずのうちに癒され、私も笑顔になっています。それは夫の弱さの内に、神の栄光が現れているからかなと思う今日この頃です。  
                 S.Y姉