2016.10.16

〜 私は主に愛されていますから 〜
 長い間、癌との厳しい戦いを続けているN兄弟からメールをいただきました。“診察の結果、体のあちこちに転移していて、来週から抗癌剤の点滴治療を受けることになります“という知らせでした。兄弟の癒しを祈っていましたので、戸惑いつつ“主の十字架の命の働きを祈ります。主よ助けたまえ!”というメールを送りました。その後、再び届いたN兄弟からのお言葉、“ご心配なく、私は主に愛されてますから!”・・・
 小泉町教会の開拓当時から歩みを共にしてきた兄弟でした。最近は、胃腸除去手術の影響でまともに食事もできず、栄養不足や貧血などの理由で倒れられたり、意識をなくされたりする時も度々ありながら、電話やお会いした時には、いつも明るい声で語りかけてくれた兄弟でした。教籍番号1番という大切な意味をもつ兄弟でありますので、神の家族は集う度に主の癒しを祈り求めていましたが、お体の病状は厳しさが増している状況です。
 それでは私たちの祈りが応えられてないことになるでしょうか。いいえ、私たちキリスト者は、絶えず永遠の命が約束されている神の国を見上げつつ、しかし、与えられている地上での生活に最善を尽くしながら生きるのです。何より、「命は神のものである」という信仰をしっかり持ちつつ、主の癒しと奇跡を信じて祈るのです。「私たちの祈りが御心に適いますように・・・」 そして私たちが口をそろえて証しすべきことこそ、「私は主に愛されていますから」ということでしょう。N兄弟の信仰に感謝しつつ、主の癒しと助けを祈り続けて参りましょう。
“だれが、キリストの愛から私たちを引き離すことができましょう。艱難か。苦しみか。迫害か。飢えか。裸か。危険か。剣か。・・・キリスト・イエスによって示された神の愛から、私たちを引き離すことはできないのです。”