2017.1.29

   〜地上の国ではなく、神の国を求めよう〜
 アメリカの大統領にトランプが就任しました。そして就任演説で掲げたのが、「アメリカ第一主義」。ひたすら「アメリカのため、アメリカ優先、アメリカの繁栄のため、・・・」を訴えていたトランプ大統領は、就任式を終えるや否や、世界中の人々がまさかと思っていたことを、次々と実行し始めています。
 彼を支配しているのは「ビジネスマインド」で、早速オバマケアの見直し、メキシコとの境界に壁を建設することに署名しました。今までのアメリカの姿とはあまりにもかけ離れていることで、世界中の人々が憂いに満ちた目で見つめている現在です。恐らく、トランプ大統領の目には弱い人、貧しい国、苦しむ隣人、差別されているグループの姿は見えませんし、見ようともしていないでしょう。すでに、日本、韓国など経済的、軍事的に深い関係を結んできた国々は、アメリカの横暴におびえ、何とかしてでもアメリカの機嫌を損なわせないために必死です。これらの傾向は今しばらく続きそうですが、これでよいのでしょうか。
 早速アメリカでは、女性を中心とする100万人を超える反トランプデモが連日全米で起きていますし、世界へと広がりつつあります。弱い人、気に食わない人や国々を力でねじ伏せて従わせようとする今の姿は、しばらくは成功しているように見えるかもしれませんが、またしばらくすれば世界に大きな被害をもたらすことになるでしょう。
 今こそ祈るべき時、アメリカのキリスト者と教会が十字架の愛の福音に立ち帰るように、また、地上における欲望に満ちた国でなく、神の愛と平和が実現する神の国を求めることを優先できるように、神は傲慢な国を滅ぼし、小さな群れを通して神の国を建てられるお方であることを、世界のキリスト者と教会が知るように・・・。
“人は皆、草のようで、その華やかさはすべて、草の花のようだ。草は枯れ、花は散る。(Ⅰペトロ1:24)”