2017.2.26

「幼い命のある朝の出来事」
私の住居のある立山町は、天気予報ではよく言う(山沿い)の地域である。
 ある日のことである、昨年の暮れである。いつものように早朝のこと畑に行く時がある。路傍で瓜坊(ウリ坊)猪の子どもの死骸が路に横たわっているのを見つけ、前の夜に車にはねられたのか口から血を流していて、可哀想に交通事故の被害者になったのだ・・・。これは人間だったら大変なこと。しかし、獣とはいえなんて可哀想なこと。大人の猪は田畑を荒らして悪いことをするので憎いが、子どもの猪は母親のそばに寄り添っているのを時々見かけることがありますが、この時には、一匹親からはぐれたのかと思います。
 ここ数年めっきり菪が増え、町当局も困っている。私達農民も困ったものだ・・・20年くらい前では、一頭すら見ることなかったのに・・・。
 普段は畑を荒らす猪を私は憎んでいたのに、私はこのウリ坊の死んだのを見て、何も知らずに道路に出て来て、きっと親と離れ離れになったのかなと色々想像して、この小さな生命、神様より生命を受けて世に出て生まれきたのになんて可哀想なこと。私は手を合わせ祈り、村の方が町の保健所の方に連絡して下さいました。小さな命、神様からの定めれた運命。
 天国に行って幸せになってと心の中で祈りました。私はその日ウリ坊のことで農作業が手につきませんでした。
 こんなこともあり、山に居住するもの一つの出来事です。

                     A.M姉