2017.7.2

 〜 賛美に生きる 〜
 ハレルヤ!主の御名を賛美いたします。本日は待ちに待ったチャペルコンサートが開かれます。チャペルコンサートを迎える皆様に紹介したい詩があります。
             ・・・泣かないでください・・・
母をうしなった私のために     心の中は キリストが
泣かないでください        不思議なくらいに     私と共に
もう泣かないでください      静かなのです       おられるからでしょうか。

 この詩はまばたきの詩人と言われた「水野源三」さんの作品です。重度の脳性麻痺により手足も動かず、口もきけない。できるのはお母さんが指さす五十音表の音の箇所でまばたくことでした。ですから、一つの詩を完成するためには、大変な忍耐と意志、また神の愛が必要とされました。しかし、それだけではない。もしお母さんが彼の賜物に気づかなかったら、また家族の温かい愛とあきらめない支えがなかったら、決してできなかったことでした。その中でも、彼をまばたきの詩人とするために愛を貫かれたお母さんの信仰と愛がなければ、適うことのないことでした。
 上記の詩は、30年間水野源三さんの手足となり、彼の人生と働きを支えてくれていたお母さんを亡くした時に書いた詩です。多くの人は彼の詩もお母さんを亡くしたことで終わりだろうと思っていました。しかし、彼が詩の中で語るように、不思議なくらい静かに詩を書き続ける。その理由こそ、十字架のキリストの愛、キリストが共におられる安心感、そして永遠の命への信仰の確かさのゆえでした。賛美はどんな状況も超えて輝くもの。賛美に生きましょう。