2017.7.16

〜「旧約聖書入門(三浦綾子)」ヨセフの物語を読んで〜
 アブラハムの子イサクの孫でヤコブの末っ子であったヨセフ。ヤコブはヨセフを偏愛した。他の十人の兄たちは、ヨセフと腹ちがいであった。またヨセフは日と月と十一の星とがわたしを拝んだと夢のことを告げた。兄たちはこの意味は星は兄たち、日と月は父と母のことで、親と兄弟もおまえを拝む日がくるというのかと怒った。そして兄たちはポテパルにヨセフを奴隷として売った。ポテパルはヨセフがどこかちがうと思い財産はすべてまかせ、この家の中で最高の地位につかせた。だが困ったことにポテパルの妻はヨセフにいい寄ってわたしと寝なさいといつも誘惑した。ある日ヨセフと妻だけになったとき、ヨセフの服をつかんだ彼女は、ヨセフは私にいたずらをしようとしたと大声で叫びポテパルにも言った。そのためヨセフは獄に入れられた。ヨセフは奴隷になって働いた時と同じように働いて、獄屋番はすべての囚人をヨセフの手にゆだねた。ヨセフは決して正直者がばかを見るとは思わず、神にあってはすべてのこと相働きて益になると思い絶望はしなかった。真理は汝らに自由を絵さすべしと新約聖書に書いてある。憎い人でも憎まぬ自由、どんな人でも受け入れる自由、正しいことをする自由、誘惑を退ける自由、こうした自由を神は私たちに与えてくださっている。神様は天から私たちを見ておられます。ヨセフのようにどんなときにも絶望せず、自分の思い通りにならないと思ってわがままを言わず、正しい自由な思いで、今日、明日と暮らしたいです。
M.T姉