2017.7.30

 〜 命のある限り 〜                
 105歳にして現役の医師を続けていた日野原重明先生が、7月18日に召天されました。 1911年、メソジスト教会の牧師の次男として生まれ、7歳に受洗し、母親の命をある医師が救ってくれたことから医学の道を志すようになり、生涯をクリスチャン医師として全うされました。
 神の人モーセ詩編90編で、“人生の年月は七十年程のもので、健やかな人が八十年を数える”と記していますが、日野原先生はそれをはるかに上回る105歳まで、神より頂いた体の健康に気をつけながら、生涯現役で医師としての使命を全うされましたね。           
 その中でも私が感心したのは、クリスチャンに大変厳しい日本の状況の中、常に堂々とクリスチャンであることを証しし、生きることへの素晴らしさを伝え続けてきたことでした。『私を変えた聖書の言葉』の本の中で先生は、「“いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。このうちで最も大いなるものは、愛である。(Ⅰコリント13:13)”・・・私は今でもこの聖句が一番私の心の導きになっている。この聖句の意味は、歳と共に実ってゆき、私の老いを成熟させてくれているように思う。」と語りました。実に、“命のある限り”神より授かった医師としての愛の使命を貫き通した日野原先生の生涯に拍手を送ります。         
 先週、韓国の両親と義理の母から届いた病気の知らせに心痛む日々でしたが、親たちの信仰と愛に根づいた最善の働きと献身の歩みを知っているので、神の御手に親たちのすべてをゆだねるばかりです。               
 願わくは、神の家族お一人お一人も、命のある限り、主に与えられた使命と愛の業を全うされますように・・・。
“命のある限り、わたしは主を賛美し、長らえる限り、わたしの神にほめ歌をうたおう(詩編146:2)。”