2017.9.10

〜 心の欲望にまかせられた人間 〜
 “そこで神は、彼らが心の欲望によって不潔なことをするにまかせられ、そのため、彼らは互いにその体を辱めました。(ローマの信徒への手紙1:24)
 先週のテレビの朝の情報番組で大きく取り上げられていたのが国会議員の不倫疑惑の話でした。政治家の不倫問題は今になって突然起きたわけではなく、昔から絶えず騒がれてきた問題でした。国民によって選ばれ、国民に良い影響力をもたらし、公益のために働くべき政治家たちですが、彼らはなぜお金や性的な誘惑に陥り、また欲望に走ってしまうのでしょうか。もちろん彼らも最初に政治家になろうと志を立てた時は純粋さと正義感に燃えていたことでしょう。しかし自分がある程度の地位を得、周りからも認められるようになってからは知らず知らずと世の風潮に染まってしまい、今までその人を支えていた良心は鈍くなり、権力に伴う高慢と情欲に支配されてしまうことになるのです。大切なことは、それらの誘惑から自分の心と身をどこに置くべきかでしょう。
  しかしこれらの情欲の誘惑は政治家や権力者だけに限る問題ではない。どんな人であっても同じ罠にかかってしまう可能性があることを否定できないのです。なぜなら人は皆罪人であって、心の欲望に動かされてしまう存在だからです。またクリスチャンだからこれらの誘惑と無関係であるとは言えないのです。聖書の中にも偉大な信仰の人であっても、性的誘惑、お金と権力の誘惑に陥ってしまい、神の裁きを受けた人をたくさん挙げられますし、今でもそのような心の欲望による誘惑にさらされている私たちです。これらのサタンの誘惑に打ち勝つ道こそ、「あなたがたは聖なる者となれ。わたしは聖なる者だからである」(Ⅰペトロ1:16)と言われるイエス様に目を注ぎ、御言葉の知恵と聖霊の助けをいただくことでしょう。また、神より授かった人生における秩序を大切に守り続けることです。主イエスが私たちを「地の塩、世の光」と呼ばれていることを一時も忘れてはなりません。シャローム