2017.12.24

〜 平和!平和を!〜
エルサレムの平和を求めよう。「あなたを愛する人々に平安があるように。
あなたの城壁のうちに平和があるように。あなたの城郭のうちに平安があるように。」
わたしは言おう、わたしの兄弟、友のために。「あなたのうちに平和があるように。」
わたしは願おう、わたしたちの神、主の家のために。「あなたに幸いがあるように。」(詩編122:6〜9)

 米国のトランプ大統領が突如「エルサレムイスラエルの首都と認定し、米国大使館のエルサレム移転を指示する」と宣言し、この数週間、世界を揺り動かしてしまいました。この宣言がイスラエルと対立しているパレスチナをはじめ、世界のイスラム国家やイスラム教徒を刺激し、早速パレスチナ人たちによるインティファーダ(民衆蜂起)が広がりはじめ、すでに多くの人が犠牲になっています。・・・“主よ、憐れみたまえ!”
 エルサレムキリスト教の聖地だけでなく、ユダヤ教イスラム教の3大聖地の1つとして世界中の関心が集まっている都市で、辛うじて平和が保たれてきたわけです。ですから、ただ単純に一人の人の宣言で決まるような問題ではなく、大変複雑な課題が絡んでいる地域であるため、慎重に取り組まなければならないのです。そのことをどの国よりもよく知っているはずの米国があえて火遊びをしていることに憤りさえ覚えます。
 エルサレムは“平和の町”という意味をもっています。詩編122編の詩人はエルサレムという名前の通り、平和が実現することを声高らかに歌っているのです。これこそ神の望みであって、世界中の人々が実現すべき課題でもあるのです。そして神の民である私たちこそ、エルサレムの平和を真剣に祈らなければなりません。
 本日はクリスマス礼拝、地に住むすべての人に平和をもたらすために来られた救い主の誕生を祝いつつ、「平和の都であるエルサレム」に、神の愛と赦しに基づく真の平和が実現することを求めましょう。それに加え、神の神殿とされた神の家族お一人お一人の心が平和に満たされ、また平和を作り出す者として用いられるように・・・。シャローム