2018.1.14

〜 あなたは知者なのか、愚か者なのか 〜
“もし、あなたがたのだれかが、自分はこの世で知恵のある者だと考えているなら、本当に知恵のある者となるために愚かな者になりなさい。 この世の知恵は、神の前では愚かなものだからです。 (Ⅰコリントの信徒への手紙3:18〜19)” 世界が異常気象によって大変な混乱に陥っています。アメリカをはじめ北半球の国々では異常気象による前例のない冬の大寒波に見舞われています。海も、滝も凍り、普段自然の変化に慣れていた野生動物たちもあまりの寒波のゆえに苦しんでいる映像が流れています。また、世界で最も暑い地域とされていたアフリカのサハラ砂漠に40㎝の積雪があったというニュースに驚愕しています。これらの現象に対して世界中の学者たちはミニ氷河期がやって来るだろうという学説を発表しています。「地球温暖化」のゆえに地球の気温が上がってしまい、北極や南極の氷の山がなくなってしまうと騒がれながら、それとはまったく反対の歴史的大寒波という大自然の威力の前に手も足も出ない弱く情けない人間の現実です。
 実に、最初の人アダムから、“人間は神になれる”という高慢と欲望に捕えられ、神の代わりになろうと試みを歴史の中で絶えず続けられてきました。しかし、いかがでしょうか。人は神のようになれたのでしょうか。神以上の知恵と知識を得られたのでしょうか。
 そもそも造られた者が創造者になろうとすること自体が間違いだったでしょう。創造者なる神は天と地、宇宙万物を創造された日からご計画によって世界を支配し導いておられる。その神のご計画を人が変えることも、妨げることもできません。だから、常に最善を成してくださる神の御手にすべてをゆだねつつ、造られた者としての謙遜さをもって神の知恵に従って生きることです。シャローム