2018.3.11

〜目まぐるしく変わる世界で〜
“愚かな者としてではなく、賢い者として、細かく気を配って歩みなさい。時をよく用いなさい。今は悪い時代なのです。だから、無分別な者とならず、主の御心が何であるかを悟りなさい。(エフェソ5:15〜17)”
 先週金曜日、アメリカのワシントンから飛び込んできた「5月中にアメリカと北朝鮮の首脳会談」の話は驚きと戸惑いを与えました。なかなか出口の見えない状況が続いてきた北朝鮮の核の問題でしたが、誰も予想しなかった形で糸口が見えてきたような気がします。少し前までいつ戦争が起きてもおかしくないと誰もが思っていたがために今の進展が半信半疑に見えるかもしれません。しかし何よりも“平和的解決”という目標に向かって世界中の人々が祈りつつ見守っていきたいものです。
 本当に目まぐるしく変わっていく世界です。先日まで冬季オリンピックの感動に盛り上がっていた日本社会でしたが、森友学院疑惑でもう一度騒がれていて、世界的貿易紛争、続く銃乱射事件、世界に広がる「#MeToo-私も性暴力を受けた-」の運動、新燃岳噴火や世界規模の自然災害など、朝目覚めることが不安になるような近頃です。静かに平和な時を過ごしたいと願う人でも、目まぐるしく変わっていく世界に付いていくしかありません。
 このような世界の中で、キリスト者として生きることは容易なことではありません。だから目まぐるしく変わっていく世界の中で賢い者として、細かく気を配って、時をよく用いて歩むことです。とりわけ今は受難節の最中で、本日は3.11東日本大震災7周忌です。苦しみの中に涙している方々を覚えつつ、主イエス・キリストの十字架の憐れみと慰めを祈りましょう。今は悪い時代、主の御心が何であるかを悟ることを心がけましょう。シャローム