2018.4.1

〜 十字架のメッセージを確かめる 〜
 “私には夢がある!(I have a dream)”と叫びつつ、アメリカの公民権運動を導いたマーティン・ルーサー・キング牧師の孫娘(ヨランダ・リネー・キング、9歳)が、先週24日に開催された「銃規制要求デモ」に、お祖父さんが立っていたワシントンの同じ場所に立ちました。 そして、お祖父さんと同様に「自分にも夢があり、それは銃のない世界」だと語り、世界中の人に感動を与えました。今回のデモは大人からではなく、銃の乱射事件で17人が死亡したアメリカの高校の生徒たちが呼びかけて、全米へと一斉に広がり、世界中にもそのメッセージが広まっています。しかし、トランプ大統領をはじめ多くの政治家たちが全米ライフル協会から多額の政治献金をもらっているということで、銃規制法どころか、“撃たれる前に先に撃て”と言わんばかりに更なる銃の普及に走っているアメリカ社会でありますから、これからどのような結果を見出せるか目が離せません。
 十字架のメッセージは赦しです。平和です。愛です。主イエスは愛弟子ペトロに、「剣をさやにおさめなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる。」と言われたことを忘れてはなりません。同じく主イエスが現代の私たち教会とクリスチャンに語られるとすれば、「銃を取る者は皆、銃で滅びる」と言われるはずです。多くの人がアメリカをキリスト教国家と言います。それほどクリスチャンの数が多い国であるからでしょう。しかし、彼らがイエス・キリストの“赦し、愛、平和”という十字架のメッセージに反して銃を取り、人を殺し、争いへと走るのであれば、彼らは主イエスを裏切る者であり、十字架の敵にまわっていることになるでしょう。だからイースターを迎えてもう一度尋ねましょう。“イエス様だったらどうされるだろうか!”と。イエス・キリストの十字架と復活の愛と命の力が世界を覆ってくださいますように・・・。シャローム