2018.5.20

聖霊が臨まれると 』ルカによる福音書4:16〜21)
 ハレルヤ!約束された聖霊を贈られた神を賛美します。本日はペンテコステ聖霊降臨日)礼拝です。聖霊が来られキリスト教会が誕生し、イエス・キリストによる福音が全世界、地の果てまで広がるようになった、キリスト教会の3大祝日の一つです。ペンテコステ聖霊の命と恵みが神の家族の上に豊かに注がれますように・・・。
 いよいよ主イエスはメシアとしての働きの出発点に立ちました。その時、主イエスが告げられた最初の言葉が、イザヤ61章のメシア預言の箇所でした。旧約聖書で繰り返し預言されていた「救い主、メシア」こそ、ご自身であることを公に告げられ、メシアとしてこれからなされる御業が何であるかを教えてくださるのです。
 まずは、「貧しい人に福音を告げ知らせること」、それから「捕らわれている人に解放を告げること」、また「目の見えない人に視力の回復を告げること」、最後に「圧迫されている人を自由にし、主の年を告げること」でした。そうして、これらの預言の御言葉が実現したことを宣言されます。
 これらのメシアとしての主イエスの働きの内容を通して分かることは、主イエスはすべて間違っていたことを回復してくださるお方だということです。それは、人間を常に苦しめていた経済的、政治的、身体的圧迫からの回復であって、真の癒しがなされることを告げているのです。とりわけメシアとしての主イエスの目が、経済的、政治的、身体的な社会的弱者たち、疎外された者たちに向けられ深い愛と憐れみをもって、元来の完全で健康な状況に戻してくださる。主イエスが来られたことによって、すでに「恵みの年、神の国」が実現したことを宣言しておられるのです。
 しかし、ここで私たちが注目して見るべきことは、これらのメシアの働きには前提があるということです。そう!神はメシアを通して真の癒し、回復の恵みを与えられる。しかし、そのメシアなる主イエスの働きを始めさせその御業を支える方こそ、神の御霊、聖霊であるということです。「主の霊がわたしの上におられる。」すなわち、聖霊が主イエスの上に臨まれるところで、新しい神の創造と神の国が実現されることになるのです。そうです。主イエスの働きは聖霊が臨まれたことから始まったのであって、主イエスのすべての働きは聖霊が共になされたものであって、その働きの中心が、「癒しであって、回復」であったわけです。なるほど、主イエス聖霊によってマリアに宿られ、聖霊に導かれて荒野に行ってサタンの誘惑を受けられました。そして、聖霊によってその誘惑に打ち勝ち、また、聖霊に満たされて癒しと回復の恵みの年の業を成していかれたのです。そして聖霊に支えられて十字架の道を歩まれ復活の勝利を成し遂げられたのです。すなわち、主イエスの働きは聖霊によらずになされたことは何一つありませんでした。
 そして主イエスペンテコステを迎える私たちの群れに、約束された聖霊を待ちなさいと命じられ、聖霊に満たされて生きることを望まれます。愛する神の家族の皆さん、あなたはどうでしょうか、聖霊を待ち望み、また聖霊に満たされ、聖霊に導かれて歩んでいるでしょうか。ぜひ聖霊に満たされ癒しと回復の働きに励んでいきますように・・・。ハレルヤ!