2018.6.3

三浦綾子旧約聖書入門
「11美しき物語・ルツ記」を読んで〜

 紀元前1150年から1050年のころ、イスラエル民族がエジプトを出てから、サウルやダビデが王となって出るまでの間の100年、ユダのベツレヘムに飢饉があった。ナオミは、その夫エリメレクと共に、二人の男の子マフロンとキリオンを連れて、食を求めてモアブの地に行った。だが、その地で夫エリメレクに先立たれた。ナオミはふたりの男の子を成長させてこの二人とルツとオルパが結婚したが、この二人の男子も先立って行ったのです。嫁のオルパは泣き泣き姑に接吻して離れて行ったが、ルツはお姑さんの信じる神はわたしの神なのですと行ってナオミといっしょにベツレヘムの町へ行った。ルツは、ベツレヘムに行けば、異国の民となり差別されることがわかっているのに、ナオミといっしょに生きることを選びました。
 私はこのルツのような立場だったら、ナオミと生きることを選ばず、オルパのように別れたと思います。またルツは、キリストの系図の中にその名が書かれてあります。キリストは、罪のない方なのに、私たちのために十字架にかかってくださり、三日目によみがえられました。そして聖霊を私たちに与えてくださいました。人は生きて行く中で、いろんな課題があり、傷つくこともあります。苦しみにも会いますが、その苦しみの意味を思うとき、苦しみ「が」苦しみ「で」なくなることがあります。私はこれからは自分の益のためになることを求めず、ルツのように、主のしもべとして生きていきたいです。    
                  M.T姉