2018.10.28

〜 家族を救ってください 〜
 先週の金曜日の朝、S兄より二番目のお兄さんが天に召されたとの連絡をいただきました。月曜日に突然倒れ緊急入院してから5日目、医者から“すい臓がんの末期で、既に肝臓や肺に転移していてもう希望がない!“という宣告を受け、しばらく闘病生活を予想していた矢先のあまりにも早い死でした。S兄とは年子で友達のように仲良く、また頼りにしていたお兄さんであったそうです。
 実は、S兄からの要望もあり、木曜日の南砺市礼拝を終え、入院先の赤十字病院を訪ねました。お兄さんは牧師の訪問を快く受け入れてくださり、短い時間ではありましたが、イエス・キリストの十字架の愛と贖い、復活と永遠の命の福音と死は終わりでなく、新しい始まりであることを伝え、心を合わせて祈るひとときを過ごしました。お兄さんは牧師が言う通り、目を閉じ、牧師の言葉に耳を傾けてくださいました。恐らくキリスト教会の牧師に出会ったのも初めてだったでしょうし、聖書の御言葉を聞いて祈るということも初めてのはずです。しかしお兄さんは、辛うじて息をしながら、素直に祈りに心を合わせてくださいました。そして、“また会いましょう!”という約束をして病室を後にしました。それから一日も立たないうちに帰らぬ人となりました。
 教会の伝道執事でもあるS兄は、“家族にもっと早くから福音を伝えていればよかった!”とご自身を責める言葉を何度も語っていましたが、主がS兄の心をご存じであり、お兄様の死を通して特別な御心を示されようとすることを信じ執り成し続けたいと願います。
 この秋、神の家族の周りに多くの方が病で苦しんでいる知らせが届いています。ぜひ、皆で信仰と愛を合わせ、執り成しの祈りをささげましょう。そして、愛する家族の救いのために勇気を出して、福音の言葉を語り始めましょう。後に悔いることがないように・・・。神の望まれる時間、神の働かれる時間は”今“です。シャローム