2018.12.30

〜天国からのプレゼント〜
 昨年のクリスマスの準備に励んでいた時、わが教会の愛するM兄が天に召されました。あまりにも突然の死だったので、別れの備えができてなく、大きな悲しみに包まれていたことを覚えています。一年が経った今もM兄の住んでいたアパートを通る時には、必ず彼の顔が浮かんできます。そして、“先生、元気ですか。私は天国で幸せですよ!”と声をかけられるような気がするのです。
 そしてちょうどM兄が召天されて一年が経ったある日、彼がお世話になっていたアパートの大家の方から電話がかかってきました。“この一年間、彼の部屋の荷物などを取りに来る人がいるかと待ってみたけど、誰も来なかった。もうこれで、部屋を綺麗にしたいので、何か必要なものがあればもっていってほしい!”とのことでした。
 先日、教会の執事を中心にM兄の部屋を訪ね、使えそうなものをまとめてもって帰ってきました。もともとオシャレだったM兄らしくきれいな服がたくさんありましたし、靴やベルト、財布などが目につきました。荷物を片づけながら自然とM兄の話が話題となり、みんな笑みを浮かべるひと時を過ごすことができました。…彼の服や靴は路上で生活する方々とバザーのために、彼の乗っていた自転車は交通手段のない兄弟に渡されました。また、彼が楽しんでいたテレビやビデオは子ども礼拝のために用いることにしました。そして大家の方からは感謝の献金をいただきました。
 今年のクリスマスは、天に召されて一年が経った天国のM兄からの思いもよらなかったプレゼントで心温まる時となりました。“M兄、ありがとう!また、天国で小泉町教会のために執り成している神の家族に感謝します。”