2018.6.10

〜 嘆きを踊りと讃美に! 〜
“あなたはわたしの嘆きを踊りに変え、粗布を脱がせ、喜びを帯としてくださいました。  わたしの魂があなたをほめ歌い、沈黙することのないようにしてくださいました。(詩編30:12,13)”
 先週は大変忙しい一週間を過ごしました。チャペルコンサートの準備と同時に、夏のファミリーキャンプの準備会、小さな泉の村、エアコン工事、その他諸集会など、そのような忙しさの中、私の頭と神経を集中させたのは人生の最期を迎えようとしている一人の兄弟の様子でした。すでに死の宣告を受けた兄弟でしたので、常に電話の方に体の全感覚が集中していました。牧師便りの原稿を書いている今にも電話がかかってきたら病院の方に出かけなければなりません。牧師にとって優先順位があるとすれば、まずは神を礼拝すること、その次は病に苦しまれる方や死を迎えられる方への配慮です。とりわけ死を宣告された方とご家族との関わりは牧師にとって最も大切で、また難しいことです。
 私たちは人生の航海の中で、病や試練のゆえに、時には涙したり、不安に覆われたり、信仰が小さくなるような時を過ごしてきました。絶えず目の前に見えるものに心を奪われてしまい、神につぶやきたくなる時もありました。しかし、クリスチャンは目に見えるものに心を奪われず、目に見えないものに信仰と心を向ける人です。まだ、目には見えないけれども暗闇の後には必ず朝の黎明がやって来ることを信じる人です。今は粗布を着て嘆いてしまうけれど、後には喜びを帯として踊りと讃美の場へと導かれることを夢見る人です。ここに、クリスチャンの信仰の素晴らしさがあるのです。
 神の家族の皆さん、今涙がとまらないような夜を過ごしていませんか。希望の光が見えなく、暗闇に閉じ込められているような自分が見えるでしょうか。元気を出して賛美しましょう!主イエスが十字架にかけられた姿で、あなたの涙と暗闇の只中に共におられます。そして、やがて復活の勝利の光と喜びをもってあなたの人生に関わってくださることでしょう。 主イエスはあなたの人生の夜を決して一人ぼっちで歩ませることはなさいません。シャローム